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児童文学作家・今西乃子(いまにしのりこ)オフィシャルホームページ

児童書のノンフィクションができるまで

2007年03月05日

テーマを見つける

児童書の、それもノンフィクション分野ばかりを手がけている。
小学校で、子どもたちを対象に授業を行なうとき、「子どもの本を書いています」と最初に自己紹介をする。で、こう聞く。「子どもの本って何を思い浮かべる?」すると子ども達は「絵本、童話、漫画!」と必ず答える。
「私が書いているのは、そのどれでもなんだよね。ノンフィクションって聞いたことある?」
私が言うと「知っている!!本当の話!」と子どもたちが答える。
そして、著書をひとつを選び、写真と一緒に授業に入る。
本当だからすごい!!と思う子ども達は大勢いる。しかし、本音を言えば、本当にあった話で一冊の本になる、つまり、児童書に求められる向日性のある感動的な題材など、そう転がっているものではない。
何をテーマに書きたいのか、テーマが決まれば、何を題材にし、何を取材するのか・・・。
そして、取材先が取材を受けてくれるのかどうか・・・?ここまでスムーズに行ってはじめて企画書を書き、出版社に提出する。
児童書向けの企画じゃないね・・・と言われることも多々・・・。
書きたいテーマが次から次へと頭に浮かんでくるときは、いいのだが、何が書きたいのか、何を伝えたいのかが自分でも思い浮かばないこともあって、頭を抱えることもしばしばだ。
机の前で考えていても仕方がないので、「何でこうなるの?」や「どうしてああいうことができるの?」という怒りや疑問からテーマを搾り出すことも多い。
そして、書きたいテーマがふと頭に思い浮かぶのは、犬の散歩の時が圧倒的に多いのである。