この度、HPを開設するにあたり、我が家の愛犬、蘭丸と未来ちゃんのお部屋も作成することにした。
蘭丸は、今年7歳になるコーギーの男の子で、少々変わった癖を持つワンコだ。
蘭丸は変なものに異常に固執する癖がある。そのひとつが米びつから米を出すときに出る、あのシャラシャラ~♪という音。何が彼をそこまで興奮させるのか、炊飯器のふたを空けて釜を出すと、どこからともなくすっ飛んできて(時にはすべるように急カーブをかけながら)米びつの前に駆けつけ、ワンワン言いながら釜に注がれる米を見て大奮闘している。
炊飯器のふたを開けただけで、米びつタイム!!と察するようだが、米が炊けたときに炊飯器のフタを開けても全くの知らん顔・・・。シャラシャラ~♪がないのがわかっているらしく、全く興味を示さない。
さらに、いつの頃からか、私が「お米洗おうかな・・・」と頭で考えただけで、すっ飛んでくるようになった。犬と飼い主とのつながりは恐ろしいものである・・・。我が家ではこれを蘭丸コマンドとよんで、警戒を呼びかけている!
さて、もうひとりのワンコ、未来ちゃんは、今年の夏に、2歳になるラブリーな柴犬の女の子♪。
普通の柴より少し小ぶりで小さなお顔がとーってもチャーミング!!
未来ちゃんは、後ろ両足にハンディを持つ、障がい犬だ。縁あって我が家の子にしたのだが、元気一杯、人間とも、他のワンコともとても上手にお付き合いができる素晴らしい子に育ってくれた。
多くの人は、未来ちゃんを見て「かわいそう」と言うが、未来ちゃんは、かわいそうな犬などではない。
毎日が宝物!とその目が語っているように、私たちに多くの希望を与えてくれている。
何をするのでも全力投球!いたずらも、お散歩も、寝るときも、すごい集中力の持ち主なのである。
しかし、ハンディを持つ未来ちゃんを引き取ろうと考えた時は、正直とても悩んだ。
それでも、決心できたのは、私の著書「ドッグ・シェルター」の主人公、ジョアンとの出逢いだった。
本書には書かれていないが、ジョアンは、虐待を受け前足が完全に折れ曲がった犬を引き取り、何度にも及ぶ手術とトレーニングで、その犬が再び歩き、人間への信頼を取り戻すまで、多くの愛情を注いだ女性だった。
「人間への信頼を失い、身体に障がいを持つ犬を引き取るのはそうとうのリスクでは?」
私の問いかけにジョアンは言った。「他の人たちが幸せにできない犬を自分の力で幸せにできるのなら、私にとってこんなに大きな喜びはない。私がこの犬を引き取ったのは、自分自身へのチャレンジだ」
彼女のこの「チャレンジ」という言葉がいつまでも、私の心の中にひっかかっていた。
そして、未来ちゃんと出会ったのである。
未来ちゃんを引き取って、すぐ、私はジョアンに手紙を書いた。
ジョアンは、未来ちゃんが家族に加わったことを誰よりも喜んでくれた。
「おめでとう!」というメッセージとともに、アメリカからチョコレートが送られてきてから、すでに1年以上。
ジョアンの障がいを持つ犬、ルーフスも、今では歩けるようになり、ジョアンと出会ってから5年の月日が過ぎるが、私たちは今も、いい友人としてつきあいを続けている。
そして、 この「ドッグ・シェルター」執筆のヒントを与えてくれたのはコマンド犬、蘭丸だった。
蘭丸から「ドッグ・シェルター」が生まれ、その出逢いから、未来ちゃんを引き取る決意をし、未来ちゃんの本「命のバトンタッチ」が昨年、出版された。
犬が与えてくれた多くの恩を、今後とも、様々な分野で返していけたらと願っている。