
ポプラ社 定価 1100円+税
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死について考えることは生について考えることー。
終末医療を担当する、ホスピス病棟の医師、小澤竹俊は、ひとりの末期がん患者、横溝清一と出会う。
ホスピスに最も大切なのは、心のケアーだ。
竹俊はそのケアーを傾聴という形で取り入れ、患者が心静かに最期を迎えられるよう寄り添うことを心がけている。
死や命について様々な考えを竹俊に話すことで、患者はやがて訪れる「死」を静かに受け入れるようになる。
ただ話を聞くー。耳を傾けるー。
人は、自分の話を聞いてもらえると、自分が認められていると感じる。自分はそこにいてもいいのだと思える。
これこそが、傾聴のマジックだ。
清一も、竹俊に様々なことを話し、今までの人生を語ることで、健康な時では考えもしなかった新しいことを発見し、人が生きている理由を死を目前に見出していくー。
命とは、生きるとは、私たちがこの世に存在している意味とは何なのだろうかー?
取材をしていて最も辛く、最も多くのものを与えてもらえた一冊。
子どもたちの自殺が絶えない今、是非手にとって、命について考えてもらいたい一冊である。同時に小澤医師の著書「苦しみの中でも幸せは見つかる」もお勧めだ。