
佼成出版社 1500円+税
小学校中学年~
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言語障害や問題行動を持つ発達障害者を専門にトレーニングしている横室純一先生と重度の自閉症児、大樹君を主人公に描くノンフィクション。
横室先生は、発達障害児の子どもたちの自主性を引き出すため、セラピー犬を育成すし、自身でも二頭のセラピー犬とともに暮らしている。
この発達障害児専用のセラピー犬は、盲導犬のような絶対服従の犬ではその役目を果たさない。
そのため、横室先生は独自のプログラムを作り出し、犬種選びからトレーニングなどを行ない、障害児のトレーニングや施設訪問に役立てることで、障害児の自主性を引き出すことに大きな成果を生んでいた。
ある日、定期的にトレーニングに出向いていた自閉症児、相川大樹君のお父さんは、横室先生に、自分の息子のためにセラピー犬を飼いたいと相談を持ち出したところ、
横室先生は自分の犬、チャチャを譲ることを申し出る。
最初はチャチャを怖がっていた大樹君だったが、そのうちチャチャに自分の大好きなお菓子を分けてあげたり、今までにない笑顔を見せるようになる。
そして、怒りという感情が大樹君の中から消え去り、問題行動のパニック症も徐々におさまりをみせるようになっていく。
発達障害児への理解を深めることで、私たちの中にある健常者と障害者との壁を少しでも低くすることができたら、との想いで生まれた一冊。